レビー小体型認知症の多様性に応じた薬物選択
午前中のみで診療を終了して、新幹線で大阪、堺のホテルに向かいました。
「神経変性疾患セミナーin 南大阪」で、かつて所属していた医局の先生方に講演を依頼されました。
講演のタイトルは
「レビー小体型認知症の多様性に応じた薬物選択」というテーマでした。
時間は60分間で
レビー小体型認知症(以下DLB)の診断・分類・薬物選択の功罪などについて2か月かかって作成したスライド100枚以上になりました。
開業して5年間での、実際の臨床経験と最新の医学論文・医学書などの報告知見をすべて網羅した内容になりました。
健康保険適用外の薬物についてはルールにより表示できませんでした。
医学書にもDLBに推薦される薬物として明記されている薬物ではありますが、ルールなのでやむを得ません。
DLBには「認知機能低下症」だけではなく、「睡眠(覚醒)障害」「精神障害」「自律神経失調症」「運動障害(パーキンソニズム)」の5つの側面があり、それぞれの薬物選択の話をしました。
「睡眠導入薬(ベンゾジアゼピン系作動薬)」「抗精神病薬」「コリンエステラーゼ阻害薬」「ドーパミン受容体刺激薬(アゴニスト)」の諸問題についても最新知見を交えて詳しくお話ししました。
私の講演の前には、福岡大学医学部の講師の先生が
「パーキンソン病の運動緩慢に対するアプローチ」というテーマで講演されました。非常に素晴らしい内容の講演で感銘を受けました。
南大阪・堺地区に帰るのはおそらく15年ぶりくらいでしたので、講演終了後は、かつて所属した同じ医局の先生と何年ぶりかに会って話せたのがよかったです。
