新潟市と学会の印象

第56回日本神経学会学術大会が、新潟市の朱鷺メッセで今週行われていて、私も参加してきました。昨年の学会は福岡だったのですが、個人的事情でホテルがとれず飛行機の弾丸行脚となったのですが、今年はいつものように1泊2日で、往復は上越新幹線で行きました。飛行機だと気圧の影響で中耳炎になりやすいので、その点新幹線は安心できます。東海道新幹線から上越新幹線への乗り換えは意外にスムーズでした。神経学会はいつも地方都市でやるので、いろいろな地方を訪れるのが楽しみでもあります。今まで一番遠かったのは北海道と鹿児島でした。今回は2日間とも晴天に恵まれ、朱鷺メッセ・31F(140.5m)の展望台から望む、日本海・信濃川・越後平野の見晴らしも最高でした。新潟市街には他にも万代シティレインボータワーや日本海タワーなど展望台があります。
信濃川はさすが日本最長の川であり、信濃川をウォーターシャトルにも乗船しましたが、まさに大河という実感を強く感じられました。その信濃川には萬代橋という歴史と伝統ある橋があり、海側が古町、駅側が万代という繁華街だそうです。講演会の合間の時間に古町を訪れましたが、三越店内や周辺は年配の女性が多かったようです。古町にある古くからあるJAZZ喫茶を約10年ぶりに訪れました。この店は店内の景観やスピーカーの佇まいからして本当に王道のJAZZ喫茶という感じの店で個人的にはこういう店を文化遺産にして保護してほしいと思います。
新潟市は30年前は人口50~60万人の地方の中核都市でしたが、近年の平成大合併で人口が80万人を超えて政令指定都市に昇格しました。同規模の地方の政令市の先輩格の仙台市や広島市に比べると、駅周辺や繁華街の人通りは意外なほど少なくやや寂しい気がしました。越後平野は日本有数の水田地域ですので農繁期という影響もあるかもしれません。
今回は同じ学会に所属している旧知の知人とは予定が合わず残念ながらすれ違いでした。この学会は早朝8時に開始・夜8時終了というきわめてハードな学会です。学会では初日にはホットトピックス講演「認知症診断におけるタウイメージングの進歩」を聴講しました。検査の進歩には感心する一方でやはり臨床・PET検査・病理を合致させるのは不可能であり、混合病理もあり診断はカオス状態だという事を改めて思い知らされる内容でした。翌日は教育講演ベーシック「一歩進んだALS診療」を聴講しました。前日に新聞各紙で記事にもなった「メコバラミン大量筋注療法による筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者に対する臨床試験」の内容も詳細に発表されていました。メコバラミンはグルタミン酸毒性とホモシスティンを抑制する効果もあるようなので、神経変性の進行を抑制できるのかもしれません。ただこの臨床試験で使用されている用量を使うとなるとアンプルを大量に切らないといけないので現実的には難しそうです。


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by shinyokohama-fc | 2015-05-22 18:38 | 医療
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新横浜フォレストクリニック(横浜市港北区・新横浜駅)の院長が日々綴る様々な情報を発信するブログです


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